ポーランドの交通事情その1 ― 道路について ―

今回は元大阪府ITステーション職員で現在はポーランドに在住しているAさんにバリアフリーの観点から「ポーランドの交通事情」という話題でインタビューをしましたので、その内容を紹介します。 インタビューでは、「ポーランドの道路事情について」「ポーランドのバス・トラム(路面電車)について」「ポーランドの電車について」という三つの話題で話を聞きました。
今回は「ポーランドの道路事情について」紹介します。

 

■ 交差点(都市部)

交差点(右側スーパー出入口に接する)
車道の外側に自転車専用道と歩道があり、車道と自転車専用道、自転車専用道と歩道との境にはそれぞれ段差が設けられている。
自転車専用道、歩道と車道の結節点には段差がないため、車いす等の移動は容易だが、ガードレールなど進入防止の構造障壁は無く、唯一中央分離帯視認のためのポールバリカがあるだけ。

 

交差点(片側2車線の道)
2車線の向こうに中央分離帯があり、その奥に対向車線(2車線)がある。手前から中央分離帯までの信号と中央分離帯からその向こうまでの信号は別々で、場所によっては信号のタイミングもバラバラ。

 

交差点の点字ブロック
点字ブロックは歩道の端を示す警告ブロックのみで、誘導のためのブロックはない。

 

■ トラム(路面電車)

トラム(路面電車)との交差
トラムとの交差点。踏切は無し。

 

トラムの停留所
案内・誘導は無し。プラットホームとレールとの段差はあまりない。横断して反対側のプラットホームを戻れそう。
なお、日本では歩行者は踏切・横断歩道以外の軌道内は立入・横断ともに禁止なので、よい子はしないように! 悪い子だって、絶対しちゃダメだぞ。


 

■ 交差点(音響信号)の動画1

トラム(路面電車)の軌道を含む交差点の動画です。音響信号はビープ音が赤信号でも流れているものになります。赤信号ではゆっくりと間を置いた音ですが、青信号になると小刻みなビープ音に代わります。青信号から赤信号に代わる手前で青信号の点滅となりますが、より小刻みなビープ音に代わるタイプです。

 

■ 交差点(音響信号)の動画2

違うタイプの音響信号の動画です。赤信号では音が出ないものになります。青信号になると警告音のようなビープ音が鳴りだします。青信号から赤信号に代わる手前で青信号の点滅となりますが、ビープ音の間隔が長くなります。

 

■ 工事現場

大胆な工事現場
舗装された歩道に沿って左側が工事中の車道
どう渡ればよいかわからない。
日本でよく見かけた警備員や誘導員の交通整理もない。

 

工事現場との境
工事現場は工事部分を囲うのではなく、フェンスに赤白幕を貼って注意を促すだけの簡単なもの。これだと、どこでも出入りできそう。

 

工事現場??通路??
どこが工事現場で、どこが通路なのかが不明なまま現場が放置されているところもある。

 

おおらかな現場
ほかの工事現場も同じような状況。フェンスと赤白幕で申し訳程度に仕切っているだけ。

 

おおらかな現場 2
フェンスではなく紐で通り道誘導しているところもある。

 

おおらかな現場 3
もはや、何の工事なのかわからない仕切り方。

 


  「ポーランドのバス・トラムについて」はこちら

 

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