大阪府ITサポーターインタビュー

―― 受講者と共に楽しい講習を ――

大阪府ITステーションでは、大阪府ITサポーター(以下「サポーター」)を要請し、ITステーション内で開催される就労支援IT講習、大阪府内の市町村で開催される地域講習、重度障がい者への支援など、様々な場で活動していただいています。

今回は、15年以上にわたりサポーターとして活動されているMさんにサポーターの活動や魅力について話を伺いました。

インタビューは大阪府ITステーションの視覚障がい者講習室で行いました。

 

Mさんのインタビュー風景。左側背面がMさん。右側に対面しているのがITステーション幸田です。

いろいろなエピソードに話が弾んでいました。

Mさんは、何か役にたてることがあるのならという思いからサポーターに登録されたそうです。

「もともとはアナログ人間なんですよ。
刺繍など手先を使った作業が好きで、パソコンは苦手でした。
でも、パソコンは誤字があればすぐに削除できます。
また、知りたいことなどを簡単に調べることもできます。
それ以外にも便利な機能がたくさんあります。
そういったIT機器の便利さを伝えられたらと思っています。」(Mさん)

長年サポーターとして活動を続ける中で、IT技術の進化と共に知識を深めていき、それを受講者に伝えることに魅力を感じ、今まで活動を続けられています。

 

大阪府内の市町村にある施設内で開かれる講習などを担当するときには、季節や地域の話題、受講者の興味のある事柄などを教材に取り込み、受講者が楽しみながら学べるように工夫されています。

「真夏にお花見の案内文を作っても、いまいち実感がありませんよね。
せっかく勉強するなら、楽しみながら学んでいただきたいと思っています。

文章は興味がわかないけど、絵は興味あるなら、図形を描き、組み合わせて絵にしていきます。
そのときに、コピー・貼り付けの練習を組み込んだりしています。
工夫をすればいろいろなことができると思います。

教材を工夫することで、まずは教える立場にいる私が楽しまないと、受講者も楽しめないと思います。」

「学習時間が限られていますから、私も自宅で何度も練習し、きちんと操作できるか確かめてから講習に臨んでいました。
準備は大変ですが、今まで苦労していた作業がスムーズにできるようになって喜ばれている受講者の姿を見ると嬉しくて。
少しでもお役に立てたと思うと、サポーターとして活動していてよかったとやりがいを感じます。」

 

Mさんをはじめ多くのサポーターの方々のおかげでITステーションの講習は成り立っています。Mさんの話を聞き、改めてサポーターの皆さんの努力と温かさに感謝の念が深まりました。

 


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