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障がい者のIT利用支援に関する情報を配信しています。
大阪府ITステーション情報マガジン
2024年12月27日 配信 (令和6年度第9号)
http://www.itsapoot.jp/
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【1】大阪府ITステーションの年末年始休業のお知らせ
【2】受講者大募集!就労支援IT講習のご案内
【3】受講者大募集!
令和6年度第4回大阪府障がい者ITサポーター養成研修会のご案内
【4】「第21回 共に生きる障がい者展」開催のご報告
【5】(外部情報)
令和6年度 第3回障がい者企業面接会のお知らせ
【6】 幸田麻由の職場レポート
ITステーション修了者インタビュー
-- 在宅勤務で新たな一歩を --
【7】 今月のひとこと
まだまだやれる
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【1】 大阪府ITステーションの年末年始休業のお知らせ
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<p大阪府ITステーションは、令和6(2024)年12月28(土曜)から
令和7(2025)年1月5日(日曜)まで休館いたします。
なお、年始は、令和7(2025)年1月6日(月曜)から通常通り
開館いたします。
休館中のホームページなどからのお問合せにつきましては、
令和7(2025)年1月6日(月曜)以降、順次対応いたします。
【2】受講者大募集!就労支援IT講習のご案内
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大阪府在住の障がいのある方で、就労を希望されている方を対象に、
就労支援IT講習を実施しています。
受講を希望される場合は、事前に相談の予約をお願いします。
◆就労相談予約方法
電話、FAX、Eメールにてお願いします。
電話番号:06-6776-1222
FAX番号:06-6776-1281
E-mail:shien@itsapoot.jp
※メールの場合は、必ずお名前と連絡先の電話番号を明記してください。
◆予約受付時間
月曜日から金曜日(土曜・日曜・祝日・年末年始休館)
午前9時から午後4時30分
詳しくは下記URLをご参照ください。
http://www.itsapoot.jp/disability/
【3】 受講者大募集!
令和6年度第4回大阪府障がい者ITサポーター養成研修会のご案内
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障がい者がITを学ぶ際にサポートができる講師、
大阪府障がい者ITサポーター(パソコンボランティア)を
養成する研修会を実施します。
今年度も残すところあと1回となりました。間もなく締切りです。
ボランティアが初めての方、ご自身のパソコンスキルを発揮したい方、
手話ができる方、アクセシビリティについて知りたい方、等々の
ご応募をお待ちしています。
なお、応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
○応募資格
(1)大阪府ITステーションのボランティアとして協力していただける方。
(2)大阪府内に在住・在勤・在学(ただし、高校生不可)の方。
(3)申し込み時点で18歳以上の方。
(4)Word、Excel、インターネット等の基本的な操作説明ができる方。
(5)研修会の各回の2日間の日程に参加いただける方。
○研修内容
IT講習会で活動するうえで必要な講師・サブ講師の心構えや、
身につけていただきたいアクセシビリティの知識を学んでいただきます。
○受講料
受講料は、無料です。
○日程・会場等
第4回
日程:令和7年1月20日(月)・21日(火)
時間:午前9時30分から午後4時30分(休憩1時間)
場所:大阪府ITステーション
申込締切:令和7年1月6日(月)
○申込み方法
大阪府ITステーションのホームページの新着情報、または、
下記URLにアクセスして申込を行ってください。
第4回ITサポーター研修会
http://www.itsapoot.jp/supporter/sapoken2024-04.html
○お問い合わせ先
〒543-0002 大阪市天王寺区上汐4丁目4-1
大阪府ITステーション
大阪府障がい者ITサポーター養成研修会 係
電話番号:06-6776-1241
FAX番号:06-6776-1281
E-mail:sapoken@itsapoot.jp
【4】「第21回 共に生きる障がい者展」開催のご報告
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令和6年11月16日(土曜)17日(日曜)、国際障害者交流センター
(ビッグ・アイ)にて「第21回 共に生きる障がい者展」が開催されました。
大阪府ITステーションでは11月16日(土曜)に「IT支援機器利用体験」と
ミニ講習会「iPad便利機能・アプリ紹介」を実施しました。
「IT支援機器利用体験」ではエントランスホールの参加体験コーナーに、
IT支援の現場で使っている支援機器を数種類展示し、来場者に使用方法を
説明しました。
IT支援の現場で利用されることの多いスイッチがどんなものか
知っていただくため、マウスやキーボードの代わりにスイッチで
パソコンやiPadを操作する方法を解説し、おもちゃを動かしたり、
シャボン玉をとばしたりという体験をしてもらいました。
「iPad便利機能・アプリ紹介」は午前・午後各1回、約1時間、
ITステーションから持参したiPadを使用して講習会を実施し、
Siriや拡大鏡、音声入力やGoogleレンズの利用などを紹介しました。
いずれのイベントでも「知らなかった」「こんな便利なものがあるのか」
「これから役に立ちそう」という声が聞かれました。
お越しいただきました皆様、ありがとうございました!
【5】(外部情報)
令和6年度 第3回障がい者企業面接会のお知らせ
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企業と就職をめざす障がい者の出会いの場「障がい者企業面接会」が
エルおおさかにて開催されます。
対象:就職をめざす障がいのある方
日時:令和7年2月26日(水曜) 午後1時から午後5時
場所:エルおおさか本館 11階
住所:大阪市中央区北浜東3-14
参加費:無料持ち物:履歴書・職務経歴書
申込方法などの詳細は、下記URLをご覧ください。
https://www.pref.osaka.lg.jp/koyotaisaku/mensetsu/index.html
【6】幸田麻由の職場レポート
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ITステーションション修了者インタビュー
――在宅勤務で新たな一歩を ――
今回は、大阪府ITステーションで基本講習からWord・Excelの講習を
受講され、2024年4月から就労継続支援A型「シーク」(以下「シーク」)で
在宅勤務をされている視覚障がいのある堤さんと堤さんを雇用されている
シークの担当者にインタビューをしましたので、その内容を紹介します。
シークでは、様々な障がいのある方が働けるように、通所で行う軽作業、
マンションの掃除などの施設外作業に加え、福祉事業所では珍しく、
在宅勤務を取り入れています。在宅勤務では、主にデータ入力、
リサーチ作業、営業代行、SNS用の記事作成などを行い、現在利用者の
5割強の方が在宅勤務をされています。
2020年の新型コロナの流行を受け、当時通所されていた利用者が
外出することなく働けるようにと在宅勤務を取り入れたそうです。
担当者によると、「コロナは5類に移行しましたが、様々な理由から通所が
困難な方もいらっしゃいます。その方々にも社会とつながり、社会貢献をして
いるということを感じてもらえればと思い、在宅勤務を導入し続けています。
また、在宅勤務を取り入れることで、施設として受け入れられる障がいの幅も
広がります。
在宅勤務を取り入れていなければ、視覚障がいのある堤さんと
出会えなかったと思います。堤さんと共に働くことで、職員も多くのことを
学んでいます。例えば、見えていると便利な業務管理アプリが音声では
読み上げられないということを初めて知りました。しかし、アプリが
使えないから業務ができないわけではありません。堤さんが手動で行った
作業内容をデータ入力することで問題なく作業を進めることが
できています。」とのことです。
現在、堤さんは、営業代行業務とSNS用の記事の作成業務を行っています。
営業代行業務では、Excelに書かれた営業先の一覧を参照しながら、
指定されたホームページに必要事項を入力し、送信します。SNS用の記事の
作成では、該当ページを熟読し、依頼主の趣旨に沿って記事を書きます。
どちらもITスキルと正確な作業が求められる仕事です。
堤さんは約20年前に徐々に視力が低下する目の難病、網膜色素変性症と
診断されました。当時は見えなくなることへの不安や家族を養わなければ
ならないというプレッシャーから気持ちが不安定になり、辛い日々を
過ごされました。そんな中、「そんなこと言うていても前に進まへんやん。
これからどうするか考えな!」という周囲の方々からの言葉を受け、少しずつ
気持ちを切り替えていったそうです。
「病気を会社に打ち明けると首を切られると思っていましたので、
見えにくい中、必死に他の人と同じようにふるまって仕事をしていました。
冷静になれば、正直に病気のことを話し、今できることをやるしかないという
ことが分かりました。気持ちを整理することが非常に難しかったです。」
(堤さん)
弱視のころは、それまでの営業で培った知識と経験を活かし、営業向けの
販売企画の提案や仕入れ先との商談などの内勤業務を、視力の低下が
進んでからは、総務で公用車の運行管理・購入計画・車検管理などの業務を
行い、定年まで働かれました。
堤さんが当時を振り返り、話してくださいました。
「会社に同じ視覚障がいのある社員がいませんでしたので、音声パソコンの
使い方は独学で学び、何とか仕事をこなしていました。分からないことも
たくさんあり、周囲の人に作業を手伝ってもらうことも多々ありました。
次からは自分でできるようにと、操作方法を尋ねても、見えている人は
マウスを使って操作するので、教えてもらえませんでした。同じことを何度も
尋ねて助けてもらうという、ありがたいけれど悔しい、複雑な気持ちでした。
そんな中でも定年まで働くことができたのは周囲の方々の支えが
あったからです。見えにくい・見えない私に仕事を与え、最後まで
働かせていただけたことに感謝しています。」
定年退職後、視覚障がい者の友人たちが視覚支援学校に通い、あんま・針・
灸の資格を取り、社会で活躍していることに刺激を受け、自分ももう一度
働こうと思われたそうです。「もう一度働くなら、基礎からパソコンスキルを
身に着ける必要があると思い、ITステーションで学ぶことにしました。
ITステーションではいろいろなことを教えていただきました。そして、学んだ
ことが今の仕事に生かされています。また、日本情報処理検定協会のワープロ
検定や表計算検定に合格したことが自信となり、就職活動に繋がって
いきました。」と堤さん。
就職活動では、視覚障がいがあるということだけで「前例がない」と
門前払いされることが続き、落ち込むことも多々あったそうです。「顔も
見ていないのに『無理です!』って失礼ですよね。」(堤さん)
そんな中、シークと出会い、在宅で仕事ができていること、仕事をすることで
社会の中での居場所があることへの歓びをかみしめながら充実した日々を
送られています。
「前職では、1時間半かけて通勤していました。また、通勤道中には私が
一人で歩くには危険なところもあったため、同僚と待ち合わせをして、一緒に
会社まで行ってもらっていました。会社に行くだけで疲れ切ってしまって
いたので、在宅での仕事は仕事に集中でき、私にとっては最適な
勤務環境です。」(堤さん)
営業代行の仕事では、所定のフォームに入力した後、ロボットではないことを
証明するために、画面上に表示される文字を入力するよう求められることが
あります。そんな時は、遠隔でボランティアさんにサポートを依頼できる
スマートフォン向けアプリ「Be My Eyes」を使って画面の情報を読み上げて
もらい、作業を進められているそうです。「遠隔サポートなので、常に
画像認証を突破できるわけではありません。しかし、見えないから
できないではなく、自分にできる方法があるのなら、それを試してみる必要が
あります。やらずにできないより、やってできない方があきらめが
つきますよね。それに、ボランティアさんの中には『仕事頑張って
くださいね!』とねぎらいの言葉をかけてくださる方もいます。その一言が
本当にうれしくて。たとえうまくいかなくても、また頑張ろうって
思えるんです。」と堤さん。その声から堤さんの仕事に対する熱い思いが
伝わってきます。
シークでは、在宅で勤務されている方の勤務状況や仕事上の課題などを正確に
把握するため、勤務開始時と終了時に職員から利用者に電話をかけ、利用者の
体調や仕事の課題などを細かく確認するようにしているそうです。また
週1回の電話面談、月1回の来所での面談を通して、利用者の困りごとや業務の
進捗状況、課題などを聞き取り、一人一人に合わせたきめ細やかな支援を
されています。
「勤務中に分からないことや困ったことがあれば、気軽に連絡していただける
環境を作っています。また、トラブルがあれば、随時解決できるように
サポートしています。在宅で勤務されている方の様子が分からないだけに
きめ細やかにコミュニケーションを取り、状況を把握するように努めて
います。」と担当者。
在宅勤務をするには、自己管理が欠かせません。堤さんは仕事に集中し過ぎて
時間を忘れないように、タイマーをセットし、定期的に休憩を取って、
効率よく業務が進められるように時間管理をしながら仕事を
しているそうです。また仕事上で問題や不明点があれば、メールと電話で
連絡するなど、自ら積極的にコミュニケーションを取るように努められて
います。「特にメールでいただいた問い合わせについては、すぐに
返信するようにしています。これは以前の会社の先輩に『どんな返事でも
いいのでまずは自分がメールを受け取ったことを相手に伝えないと不安に
なる』と指摘をいただき、それ以来ずっと続けていることです。お互いに顔が
見えない環境にいるからこそ、しっかりとコミュケーションを取ることが
大切だと思っています。」と堤さん。
在宅勤務は、業務を依頼する側、請け負う側、双方の信頼関係があって
成り立つものだと思います。お互いにしっかりとコミュニケーションを取り、
ホウ・レン・ソウ(報連相=報告・連絡・相談)をきっちりと行うことで
円滑に業務が進められます。
お互いに信頼関係を築き、自己管理を徹底し、自立して業務を行うなど、
在宅勤務を行うには幅広い能力が求められます。しかし、様々な理由から
家から出られない人への就労手段としては、有効です。シークのように
利用者のプライバシーに配慮しながらそれぞれの環境・ニーズをしっかりと
把握し、一人一人の勤務状態を管理することは容易ではありませんが、
このように一人でも多くの方が社会で活躍できる場が広がっていくことを
願っています。
今回もインタビュー風景を紹介しています。ご興味のある方は下記URLを
ご参照ください。
http://www.itsapoot.jp/mailmaga/test202412.html
【参考URL】
シーク 就労支援A型事業所
https://seek0726.wixsite.com/website
【7】 今月のひとこと
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まだまだやれる
街中に響き渡ったクリスマスソングも嘘のように消えてしまった。
少し落ち着いて、ゆったり音楽を聴きたくなり、久しぶりに家に
眠っていた真空管に火を入れてみた。
じんわり温まって来た頃に決まってすることがある。部屋のあかりを
一度消すのである。すると真空管が鈍く青い光に覆われ、自分だけの
オーロラを見ている気分になり、心がゆったりと落ち着くのである。
お次はレコードを引っぱり出し、お気に入りだった板に針を落とす。
そうだ、この音だった。
最近、音楽を聴く際は、殆どがトランジスタのアンプである。
もっと言えばスマホなどでストリーミング配信を利用して音楽を楽しんで
いる人も多い。そんな時代である。
でも、昔のアナログ機器で出す音は、気のせいか、なんとも言えない
リラックス感を得られるのはなぜだろう。もちろん、音質そのものは
デジタル機器に軍配が上がるだろうが、なぜか快く感じず、気持ちよく
聴けない気がしてならない。
気が付けば、ブチブチと片面が終わっている。たまには、こうした楽しみも
あっていいか。
デジタル社会の中にあっても、時にはアナログの方が扱い易いこともあるし、
メンテナンスが単純でやり易い点もある。また、なにより人に優しい
気がする。
そう思うと、アナログ人間も捨てたものではないぞ、経験という武器を
活かして、まだまだやれる気がしてならない。
(文:F)
では、また次号でお会いしましょう。
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